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CASE6 : ポリープによる脱腸



ミニチュアダックスフンド 9歳 ♂  去勢済み 7日間下痢が続いている 脱腸した   (写真は白黒にして刺激弱めにしています)


突然、「腸が反転してでてきた」とのことでした。 さまざまな原因の可能性をお伝えし、 まずは脱腸の整復を行い、下痢止めを処方することとなりました。  

その後、下痢止め内服を飲みながら脱腸は落ち着いたものの、 下痢はスッキリ治らず少量の出血が続いている。 とのことなので、 原因追究のため内視鏡検査をおすすめしました。

無麻酔での直腸内視鏡検査を行ったところ、 肛門から4cm奥にポリープ状の病変を確認しました。   そして、少し病変を採取して検査を行ったところ、 炎症性ポリープ と診断が得られました。  

炎症性ポリープは、近年ミニチュアダックスフントの大腸にしばしば観察されます。

・中高齢
・ミニチュアダックスフント
・便に血が混じってなかなか治らない

場合は疑うべき疾患です。

幸い内科療法が主体でコントロールできるものなので、 消炎剤と補助療法で良好な状態を維持できています。